子どもたちにナイフを

今、全国的に自然の中で子どもを育てたいと願う親が増えています。森のようちえんと呼ばれる自然を取り入れた保育園、幼稚園も増えています。
そして、自然の中で子どもたちが遊ぶときに使えるナイフがないことに気づきました。
だったらぼくたちで作ろう!
刃物のまちとして有名な岐阜県関市で、おせっかいな大人たちが立ち上がりました。

遊びを創り出せる「生きる力」をもった子どもたちを増やしたい

morinocoナイフがなぜ誕生したのか。
そこにはいくつかの理由があります。

最高のパートナーとの別れ

ほんの数十年前までナイフは子どもたちの最高のパートナーでした。弓矢やコマ、竹トンボを作るときも、釣った魚をさばくときも、柿を向いて食べる時も、鉛筆を削るときも。子どもたちはナイフを通して遊び、学び、そして暮らしの幅を広げてきました。
ところが、ナイフを持ち歩く子どもたちの姿を見かけなくなってしまいました。

手が虫歯?!

マッチがすれない。靴紐が結べない。ボタンをかけられない。おやおや、子どもたちの手が”虫歯”(=不器用)になってしまったのかもしれません。手は第二の脳とも言われています。手先を使って様々な作業をすることで脳の成長に必要な刺激を与えてきたそうです。昔の子どもたちは自然に脳を鍛えていたのかもしれませんね。

受け身の子どもたち

ゲームやおもちゃや遊具。子どもたちの興味をそそるものが次から次へと生まれ、簡単に手に入る時代、子どもたちが「ゼロから何かをつくる」機会は減りました。このままでは「受け身」「消費」に溺れ、「能動的に作り出す」ことができなくなるのも当然。本来持つ「想像力」と「創造力」を存分に発揮できる時間と空間が必要です。「生きる力」はそうした空間で育まれます。

morinocoナイフとは

子どもたちの創造力を育む自然と遊びのコミュニケーションツール

子ども仕様

子どもたちにとっての使いやすさを重視し、欧州で普及するナイフのベンチマークと専門家からのアドバイス、そして森のようちえんやワークショップなどで試作品を使用したユーザー(子・親)からの声を徹底的に反映して「安全な形状」「刃の素材」「刃付け角度」「折り畳み機構」など最適化。

関刃物のプライド

関の刃物の特徴は、鋼とステンレスの三層構造にあります。鋼の切れ味とステンレスの耐久性。その良さを併せ持った関の刃物は、世界中から支持されています。子ども用ナイフだからといって妥協はしません。関の伝統を子どもたちに届けます。

関市の森林資源の活用

自然との接点をもち、親しみを持てるように関市内の森林資源使い、ハンドルを作ることに。林業現場で通常は廃棄されるヒノキの枝を活用しました。枝は、サイズ形状が1本1本違うため、量産化が難しい素材です。しかし、産地の技術力で形状が不揃いの枝を使ったハンドル加工の量産化も成功しました。

開発メンバー

産学官民連携プロジェクト

石川修 株式会社石川刃物製作所

株式会社石川刃物製作所

代表取締役 石川 修

ナバ 萩原裕作

岐阜県立森林文化アカデミー

萩原 ”ナバ” 裕作 准教授

専門:環境教育
https://www.forest.ac.jp/teachers/hagiwara-nava-yusaku/

関市役所 産業経済部

吉田 浩之

和田賢治 椿洞ものづくり研究所 ツバキラボ

合同会社椿洞ものづくり研究所(ツバキラボ)

和田 賢治

専門:地域材利用・木工
http://tsubakilab.jp/