熱すぎる!「第14回森のようちえん 全国交流フォーラムINとっとり」 その2
迎えたフリー分科会の朝。標高の高い大山ホワイトパレスは霜が降りるほどの寒さとなりましたが、私たちの会場は大山ホワイトパレスから150m程離れた中の原スキーセンターというところです。
「こんな寒い朝に、わざわざ宿泊施設から外出してまで参加する人がどれだけいるのだろう?」
半信半疑な気持ちを抱えながら指定の部屋へ案内されますが、なんと「掃除が大変だから外でやっちゃいましょう!」とナバさんから提案があり、分科会は急きょ寒い屋外で開催することになったのです。
会場を変更したため、スタッフの方にも手伝ってもらって椅子を外へと運び出していきます。すると、一人二人と運搬作業を手伝ってくださる人達が増えていくではありませんか!そのうち、「参加される方はセルフサービスで椅子を持って出てくださいねー。」という声がかかり、準備が整う7時前には30人近い方にお集まりいただくことができました!
しかし、予想に反して大勢の方にお集まりいただいた半面、今回準備できたmorinocoナイフはわずか15本しかありません。どうやって順番を決めようかと思いましたが、そこは皆さん譲り合いの精神ですんなりと順番が決まったようで、お待ちいただく方には出来上がったばかりの取扱説明書「morinocoナイフの飼い方」を見てもらって、ちゃっかり発送時に同梱できるサイズに折っていただく作業までお願いしました。(寒い中ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。)
朝食用のマイ箸をmorinocoナイフで削っちゃおう
いよいよ、「朝食用のマイ箸をmorinocoナイフで削っちゃおう」が始まります。
最初に「morinoco流のナイフの使い方」に沿って、ナイフの開き方~閉じ方、安全な作業範囲の確認方法、ナイフの持ち方~木の削り方などを順番に説明していきます。
今回の参加者はナイフに慣れた方が大半でしたが、私たちは「指導者の育成」も重要と考えているので、子どもたち向けの説明をして意見を聴いていきます。
続いて、材料を各自で選んでもらいマイ箸づくりに取り掛かかります。この瞬間から、参加者たちの表情が一変し本能に火が付いたのか真剣な眼差しへと変わっていきます。そんな集中した空間には、どこからかアカペラの「翼をください」が聴こえてきて、とても気持ちの良い空間をつくり出してくれました。(こちらで用意したBGMではありません。)
流石に参加者たちはナイフを使いこなす名手ばかりで、15分ほどで立派なマイ箸を完成させては次の方へとナイフを引き継いでくれます。使用感を聞いてみると、やはり「ブレードのしっぽ部分(ちきり)を親指で押さえるので次第に指が痛くなる」という声が聞かれましたが、アクセサリーとしてカバーを付属したら良いのではといったアイデアまで提案していただきました。
そんな時間はあっという間に過ぎていき、なんと朝食が始まる8時には70名近い方に参加していただくことができました。始まる前までの不安が嘘のように、とても有意義な時間となって本当に参加して良かったと思いました。
森のようちえんに関わる人たちは熱意の塊!来年はmorinocoナイフ発祥の地で開催!
全国の森のようちえん関係者の方々と交流を図って感じたことは、みんな行動力があって、とにかく「熱意の塊」といった方たちばかりでした。また、小さいうちから刃物を使わせたいという思いは共通のようで、私たちのプロジェクトを応援しているよといった暖かい声をたくさんいただきました。また、どこかでmorinocoナイフを通じて交流を図れると嬉しいですね。
最後に2019年森のようちえん全国交流フォーラムはmorinocoナイフ発祥の地である「岐阜県」で開催されます。鳥取でお会いした方も鳥取には行けなかったという方も、次回お会いできることを楽しみにしています。皆さま、次回は「岐阜」まで来てくださいね。
関市役所農林課 吉田浩之
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